「muro式9.5 答え」感想

2016/9/21 大濠公園能楽堂

 

 

能楽堂での一人芝居と聞いて興味を持って、初muro式。

全体を通して一番驚いたのはプロジェクションマッピングでした。

鏡板の松にぴったり投影されていました。各地の能楽堂の鏡板に合わせて変更しているとのこと。

橋掛かりに人型の光が投影されるところも、橋掛かりの長さも違うと思うので調整しているんだろうなぁと思いました。

 

また、能舞台の特色である舞台のかたちも考慮してあるのか、客席三方に向きを変えて同じセリフを三回繰り返すこともあり。

 

1幕

揚幕があがり、ライトアップとピアノの音に合わせてからゆっくり橋掛かりを進む…という落ち着いた雰囲気から一転、滑舌の悪い米山盛男というキャラクターが大声でしゃべりだします。

正直者だということだけを武器に選挙活動をしている人物で、自分が少年院に入っていたことも包み隠さずしゃべります。

 

2幕

幻想的な鏡板へのプロジェクションマッピング

一休さんが橋掛かりの壁に映る人型(新衛門さん、かよちゃん)とやりとりをしながらとんちを考えていきます。

 

3幕

能舞台にてるてる坊主が現れ、いつのまにか体育座りをした頭身大の人形が登場。

やって来た牢屋の看守がてるてる坊主に話しかけます。

このてるてる坊主は第一幕の米山盛男。冒頭で語られた少年院時代だとわかります。会話のなかで2幕の一休さんについて触れたり。

てるてる坊主は突然ぶるぶる震えたり動いたりしたので、客席からは少し悲鳴が聞こえました。

夜の場面なので、鏡板には絶妙な溶け込み方で月が映っていました。

 

4幕

「あなたが落としたのは金の斧ですか?」と尋ねる神様。

能舞台だからか、赤頭意識みたいでした。

サラリーマンのように上下関係や規則に縛られた神様と、斧を落とした米山盛男。

神様は規則に則ってスムーズに物事を進めるためには嘘も方便と言いますが、正直者の米山は聞き入れず…。

 

5幕

衣装とメイクも左半身と右半身で別々のムロツヨシが登場。半身は米山、もう半身は記者。

5幕まで積み重ねられた米山の正直エピソードで観客は彼が本当のことしか言っていないことが分かるのですが、記者には信じてもらえません。

本当のことを言ってなぜいけないのか、ということがメインテーマ。

 

そのあとトークがかなり長く、とても面白かったです。